Flower -光を探して-
父は、部屋の真ん中にある折りたたみテーブルの左側から追い詰めてくる。

ドスドスという音が、更に恐怖を与える。




一瞬の隙を見て、父とは反対のテーブルの右側からドアへと向かう。

心配で後ろからついて来ていた、母の背中に隠れる。


「あなた!瞳も無理にした訳じゃないし、もう部屋に戻りましょう。」

逃げた私を追いかけるように、ドアまで来ていた父の腕を引っ張って戻っていった。


「チッ、覚えとけよ・・・。」

父の残していった言葉に、再びカチンときた。

が、今度は静かにドアを閉めた。
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