エースナンバー


どゆことだ…?


なんで…美空に…お










お…お…オッパイが…






ぐるぐると頭の中で物事が回転する…




そのうちに、シャッとカーテンが開いた。





「……見た?」

中からは、身体中にタオルを巻いている美空が出てきた。

うつむいていて、表情は見えない…



俺は小さく呟いた。


「お前…まさか…





…女なのか?」

そう尋ねた瞬間、美空の顔が勢いよく上がる。




―――…!!


「おわっ!」

首を掴まれて、後ろの壁に押し付けられた。




く…苦しい…





「バラしたら…殺す」

低い声が、俺に言い放つ。


これがさっきのあいつ?


ヘラヘラ馬鹿みたいに笑ってたあいつとは違う…







美空の瞳は、険しく引きつっていた。



< 30 / 57 >

この作品をシェア

pagetop