エースナンバー
どゆことだ…?
なんで…美空に…お
お…お…オッパイが…
ぐるぐると頭の中で物事が回転する…
そのうちに、シャッとカーテンが開いた。
「……見た?」
中からは、身体中にタオルを巻いている美空が出てきた。
うつむいていて、表情は見えない…
俺は小さく呟いた。
「お前…まさか…
…女なのか?」
そう尋ねた瞬間、美空の顔が勢いよく上がる。
―――…!!
「おわっ!」
首を掴まれて、後ろの壁に押し付けられた。
く…苦しい…
「バラしたら…殺す」
低い声が、俺に言い放つ。
これがさっきのあいつ?
ヘラヘラ馬鹿みたいに笑ってたあいつとは違う…
美空の瞳は、険しく引きつっていた。