エースナンバー

放課後


俺はHRが終わると共に教室を飛び出した。


回りにバレないように平然なフリをしてなるべく早く歩いたけど…


やっぱり我慢出来なくて、途中から駆け出した。




  □


部室に入ると、そこには酒匂兄弟、上杉、椎葉が立っていた。



「おー…今日はなんだかキラキラしてんな、お前」

上杉がニヤリと含んだ笑みを見せる。



「あーそっかぁ、今日だったもんねー。」

「最近は平和だったのにねー。またうるさくなっちゃうよ」

酒匂兄弟はクスクスと笑った。

相変わらずどっちがどっちか分からねぇ…




そして椎葉が不機嫌そうに俺を睨みつける。


「夏は?」

「あ…置いてきた。」

「言っとくけど…
お前は夏の後だからな。」


それだけ言うと、椎葉は俺の横を通り抜けていった。





――後回しね…上等だよ。


フンと笑って上着を脱ぐと、俺はいそいそと練習着に着替えた。




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