おまつりBoyと夢みるGirl
あたしとジョーとその女の子の3人は、いっせいにそちらを見つめた。
窓が開いて、そこから顔を出したのは・・・・
「まつりちゃんっ!」
「きょ、恭二さんっ!!」
「ハハッ、やっぱそうだ・・・・って、え?」
恭二が神様に見えるっ!
「すみませんっ。乗せてくださいっ」
言いながら車のドアノブに手をかけたあたしを見て、当たり前だけど恭二は一瞬驚いた表情をしたけど、すぐに「いいよ、もちろん」ってドアを開けてくれたんだ。
不審すぎるのは、当たり前。
テンパるあたしにそれでも、恭二はにこっ、と笑ってから車を発進してくれたんだ。