おまつりBoyと夢みるGirl
「ありがとう・・・・ございます」
なんか・・・恭二の顔が見れない。
自分のひざをみつめたままぺこんと頭を下げると、隣で恭二がふーっとため息をついた。
「帰したくない、なんて・・・・言ったら困る?」
「ぁえっ!?」
やばっ。
ヘンな声、出しちゃった。
ばっ、と片手で口を覆って隣を見上げると、恭二があたしの頭に手を伸ばしてにこっ、と笑ってくれた。
あ。目が合っちゃった・・・。
「好きだよ。まつりちゃん」
「・・・・えっ・・・」