おまつりBoyと夢みるGirl
「決まった道があるとかないとか・・・考えたくないよ。恭二のとあたしのとは・・・全然レベルとか違うかもしれないけど・・・あたしは今自分が歩いてる道を信じたい。生まれた家とか、親とか・・・・そういうので『自分』を決めたくないから・・・」
「まつりちゃん・・・」
あたし何を言ってるんだろう。
けど、これは恭二に向かって言ってるあたし自身へのエール。
今の正直な気持ち。
「だから・・・・だから、あたしも、今年のクリスマスがすごく嬉しい。恭二と会える、って・・・ホントに嬉しいんだ」
本当に、嬉しい。
その言葉を自分の中で何度も繰り返してからあたしは再び恭二を見つめた。