おまつりBoyと夢みるGirl
・・・・・・
翌日の朝。
「ねぇ、まつり。学校行く前にジョーくん家にこれ、届けてくれない?」
ママが差し出した包みにあたしはつい顔をしかめた。
「昨日、ジョーくんが来たら渡そう、と思ってたんだけど・・・・ジョーくん、昨日来なかったから・・・まつり、なんか用事あるって聞いてる?」
「知らないよっ。そんなこと」
あたしが知ってるわけないじゃん。
「ごちそうさまっ」
お皿を重ねて流しに運ぼうとしたあたしの背中に、ふいに声が飛んだ。
「まつり!・・・・持って行ってあげなさい」
・・・・パパだ。