おまつりBoyと夢みるGirl

あたしがきっ、と後ろを向くと、パパの背中はもう扉の向こうに消えたところだった。



なんなのっ?



普段、めったにしゃべらないくせに。



あ~~~!



「もういいよっ。持ってくからっ!」


「あっ」



ママの手から包みをひったくって、あたしはわざと乱暴に玄関の扉を閉め、外に飛び出した。




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