おまつりBoyと夢みるGirl

『・・・ホントは・・・ホントは今すぐにでも会いたいんだけど・・・』


「え?」



『けど!まつりちゃんは学校あるし、俺も用事があるから・・・・・高校が終わったあと・・・会えないかな、って』


「恭二・・・」




じゃぁ、と切れたケータイに、ほー、と息をついた。



昨日のは、夢じゃない。



恭二が言ってくれた言葉にまだ返事はしてないけど・・・・



恭二を初めてのカレシだって思っていいんだよね。



これは、思い描いてたあたしの未来。



うん。


そうだよ。



家のこともパパも・・・ジョーも知らない。



昨日恭二に言ったように、あたしはあたしの道を行くんだ。



そう・・・行くんだ。


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