ようこそ! 魔破街へ
…マジで昭和時代か?

ぼ~然としている中、ムメイはスリッパを玄関先で脱いで、上にあがった。

続いてオレも、スリッパを脱いで部屋の中に入る。

ムメイが座布団に座ったので、オレも腰を下ろす。

するとムメイは壁際に置いていた大きな紙袋を手に取った。

「ウチの学校、制服があるんだが、私服でもOKだ。制服はコレな」

紙袋からは大きな白い箱が出てきた。

ちゃぶ台の上に置かれ、箱は開けられた。

真っ黒の学ラン。上着はチャック式だ。

しかし上着やズボン、そしてシャツや靴下には紋様が縫われている。

「ムメイさん、この紋様は?」

「ああ、魔破街の紋様だ」

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