ようこそ! 魔破街へ
中の書類には、顔写真と犯罪履歴がこと細かく書かれていた。

ざっと読み…オレは深く息を吐いた。

「…猟奇殺人者の家系なんですね」

「そう言うな! お前は何にも悪いことはしてないだろう?」

「ええ、オレは、ね」

だが先祖は犯した。

父方の血縁者で、まずは70年前に時はさかのぼる。

30代の男性、親父に少し似ていた。

彼は戦時中、病院の先生をしていた。

だが新薬開発を政府から命じられ、彼は…患者を実験台にして、新薬を作ろうとした。

しかしやがて、彼はいかに人を苦しめ、残忍に殺すことができるかを研究し始めた。
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