ようこそ! 魔破街へ
魔破街の生活
「とりあえず、寮の方に案内するな」

「はい」

オレは荷物を持ち、部屋を出た。

学校用品はムメイが持ってくれた。

「寮は学院の隣。右が女子寮で、左が男子寮。管理人と寮長に紹介するが…まああんまりまともなヤツだとは思うな」

…だろうな。すでにこの街の異常さが、身に染みてきている。

学院を挟むように建っているのは、水色の四階建ての建物と、桃色の四階建ての建物。

それぞれ入り口に『男子寮』・『女子寮』とあるのだから、分かりやすい。

「年齢関係なく、学院の生徒は住めることになってんだ。食事は時間が決まっているから、食い逃すことのないようにな」

「分かりました」

寮の生活は厳しいことは知っている。

でも制限がある分、食事とかはあるのだからありがたい。

…今日からあの親父はどうするんだろうな?

いつもはオレが作り置きしたのを、黙って一人で食べていた。

それがなくなっても…まあ、大人だし大丈夫か。
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