ようこそ! 魔破街へ
しかしいくら考えても、男子高校生として辿り着きたくない答えに、どうしても行きついてしまう。

「って言うか、タカオミのヤツ。あの状況でよくオレを招き入れたな」

ぞわわっと立つ鳥肌を、手でさする。

…正直言えば、ちょっと受け入れがたい。

けれどそういう人がいることは、知っているし理解もできる。

人を愛せないことの方が、問題だとオレは思っていた。

だから別に同性愛者でも、偏見は全くなかったんだが…流石にああいう場面は見たくなかった。

しかし考えてみれば、タカオミにとって何でもないことなのかもしれない。

…実際、タカオミと一緒にベッド寝ていた青年も、平然とオレを見てたしな。

「やっぱりオレ…馴染めないかも」

ああいう場面を多く見ても、決して慣れることはないだろう。

「はあ~」

重いため息をつきながら、何とか立ち上がる。

すでに空は暗くなり始めているし、そろそろ夕飯時だろう。
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