秘密のキャンディ
「じゃぁ、ちょっとそこに座ってて」


「はい」


けっこう殺風景な家だなぁ・・・・・。


「救急箱持ってきたよぉ~」


「何かすみません・・」


「まぁいいから!膝見せて?」


ゆっくりとスカートの裾を膝上まで上げる。


恥ずかしい・・・・。


「膝綺麗だねぇ~」


そこ、言わないでよ。


余計恥ずかしくなる。



「いっ!」


消毒液は傷に染みる。


だから消毒液って嫌なんだよねぇ・・・。


「いった!!!!!」


いきなり、消毒液が染み込んだティッシュを、強く膝に押された。


染みる痛さと押された痛さで、余計ひどくなったような気がする。


「お・・押さないで下さいよ!?」


「だって、からかいたくなるんだも~ん」


子供かよ・・・。



「あのもう大丈夫ですから帰りますね」

「えーもう帰るのぉ?」



「遊びに来たんじゃないので」


「そっかー」





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