団☆乱ラン
ジャー……
手を洗いながら、目の前の鏡で髪と顔をチェック。
「うん。大丈夫。」
はぁーすっきりした!
─お腹もちょっと引っ込んだし、─あの“サーモンのカルパッチョ”美味しそうだったなぁ。
そんなコトを考えながら、化粧室のドアノブに手をかけたとき──
「大丈夫。ここなら、あまり、人が来ないから……。」
ドアの向こうから、男の人の声がした。
─誰だろう?……気になる……。
野次馬根性がムクムクともたげてきた。
「でも、─ケン兄さん。」
!?
その声にあたしは我慢できずに、音をたてないように静かにドアを少しだけ開けた。
!?
「や、やっぱり……。」
目に映る光景に驚いて、ボソッと言葉が思わず洩れた。
目の前に見える男の人が二人。
壁に背中を押し付けるように立っている人。
それは──
「に、二ノ宮くん?」