団☆乱ラン




ジャー……


手を洗いながら、目の前の鏡で髪と顔をチェック。


「うん。大丈夫。」



はぁーすっきりした!



─お腹もちょっと引っ込んだし、─あの“サーモンのカルパッチョ”美味しそうだったなぁ。



そんなコトを考えながら、化粧室のドアノブに手をかけたとき──





「大丈夫。ここなら、あまり、人が来ないから……。」





ドアの向こうから、男の人の声がした。



─誰だろう?……気になる……。

野次馬根性がムクムクともたげてきた。






「でも、─ケン兄さん。」




!?



その声にあたしは我慢できずに、音をたてないように静かにドアを少しだけ開けた。



!?

「や、やっぱり……。」

目に映る光景に驚いて、ボソッと言葉が思わず洩れた。




目の前に見える男の人が二人。


壁に背中を押し付けるように立っている人。


それは──













「に、二ノ宮くん?」
< 118 / 220 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop