タイトル募集中
「…………」


ついに『うーん……』を言う気力さえも尽きてしまった。


頼まれて書く文がこれほど大変とは、思いもしなかった。


そもそも条件がシビア過ぎる。

『恋愛で神秘的かつリアリティに溢れていて淡々としたユーモアを……』

まだいくつかあった気がするけど忘れた。


「ママー、なーにしてるの?」

小学校三年生になる娘が話しかけて来た。

「宿題」

素っ気なく答える。さっきまで熱心に見ていたテレビ番組はどうしたことやら……。


「大人でも宿題あるの?」


驚いた様に娘が返して来た。


「宿題だらけよー、パパなんか特に多いんじゃないかしら?」


下手な例えは使うものじゃない……説明に困る。

それでも我が子に好奇心があるのは嬉しい事か……。
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