素直にカエル2 ~先生と夏休み~


「んじゃ!早く行こう」


前田くんがグンッと腕を引いた


「あ…吉岡さん!」


走りだそうとする私達に向かって福井先生が叫んだ

こっちの棟にあんまり人がいなくてよかったかも…


「は、はい?」

「さっきの約束…大丈夫そうならば来てくださいね」


福井先生はニッコリと笑顔を向けて、職員室のほうへ歩きだしていた

なんだ…


助けてくれるんじゃなかったのか…






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