君が天使みたいだから
「ひでっどこ行くのさっ」

「あ…き?」

なんとも間抜けな顔をした秀樹と見つめ合う昭灯。

「何その顔!着ると思わなかった?」

「着るって…それ…」

女物。

と続きそうな言葉を遮るように昭灯はひきつりながら秀樹を見つめる。

「まさか、忘れてたの?そんな訳ないよな、オレ朝クローゼット開けたし、変な顔すんなよ〜なんか、怖いじゃんっ!!」

最後の方は必死に…叫んでいた。

「お前じゃないの…コレ……」

だんだんと気持ち悪くなってきて昭灯はコレ…と、ひらひらピンクのスカートの裾を摘んだ。

「知らない…」

「ーーっ」

ぞぉーっと一瞬で顔色が変わる。

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