永遠の片想い
「誰にでもって訳じゃないけどね」


その言葉にシュンくんよりも赤くなったのは、私の方だった。


「来週、楽しみにしてる」

「うん。ありがとう」


見送る背中に、ふと佳祐を想う。

佳祐の背中はいつも寂しそうで、見送る度駆け寄って抱きしめたくなった。

でも、力強くて凜としているシュンくんの背中を見て、やっぱり二人は違うんだと思い知った。



求める手と、差し出される手。



私が選ぶべき答えに、神様はどう微笑むのだろうか。

振り返り手を振るシュンくんに、私も笑って手を振った。


家に入り携帯を取り出すと、チカからの不在着信が。

すぐにかけ直すと、興奮した様子の声が耳に響いた。
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