永遠の片想い
マリと別れ教室に行くと、先に来ていたチカが、私に気付き声をかけてきた。


「絵里奈ー、おはよ」

「おはよう」

「パーティーの話、聞いた?」

「うん、楽しみだね」


私の言葉に、チカも笑う。

終業式も終わり帰る途中、チカに付き合ってもらい、シュンくんへのクリスマスプレゼントを買いに行った。


「どれにしよう」


きらびやかに並ぶアクセサリーを前に、愛しい人の笑顔を思い出す。


「チカは、ミっくんに何あげるの?」

「私は、キーケース買ったよ」

「キーケースねぇ…」


こんな風に、誰かを想いながら選ぶプレゼントは、何だか私も嬉しかったりする。


「よし、ネックレスにする」
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