永遠の片想い
「おいしかったね」


お店を出た後、行く宛てもなく私達は歩いた。

結局辿り着いた場所は、私の家の近くにある公園。


大きな滑り台に上り、星を眺める。


「あ、そうだ」


思い出した私は、鞄からプレゼントを取り出す。


「メリークリスマス」


そう言ってプレゼントを渡すと、シュンくんは子供みたいな顔をして喜んでくれた。


「開けていい?」

「もちろん」


箱から出されたネックレスは、すぐにシュンくんの胸元で輝いた。


「すげぇ、嬉しい。ありがとう」

「どういたしまして」

「じゃあ、これ。俺から」


シュンくんは、ポケットから小さな箱を取り出した。
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