永遠の片想い
第6章−後悔−
年越しもシュンくんと過ごし、私は何かと幸せな時間を感じていた。

隣で笑うシュンくんは、どれだけ時が経っても本当に優しくて。

毎日、想いが増すばかりだった。

大きなケンカもなく、問題もなく。

だけど、私達はきっと、沢山の事を見過ごしすぎていたのだろう。

聞きたい事、言いたい事。

向き合って話さなきゃいけなかった事を、何一つとして話してなかった。

この幸せは、嵐の前の静けさだったんだろうか。


季節はもうすぐ、バレンタイン。


ねぇ、佳祐。

人の気持ちは、どこですれ違ってしまうんだろうね。

まだ何も知らない、幸せに溢れた私達。

そして、崩れていくそれぞれの愛。
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