永遠の片想い
「昨日佳祐くんと会ったんでしょ?何があったの?」

「何って…別に対した事じゃないよ。てか、何で体育館裏?」


笑いながら階段に座る私の肩を掴み、マリは心配そうに言う。


「何かあったから泣いたんでしょ?」


さすがだなぁ…そう思いながら答えた。


「彼女の事好きだって。でも、私に彼氏出来るのも嫌なんだって」


マリの手が震える。

私は"困ったね"と言って笑ってみせたけど、揺らぐ瞳を彼女は逃さない。


「そんなの佳祐くんの我が儘じゃん!絵里奈はそれでいいの?!」


大きな瞳に、涙を浮かべながら怒ってくれるマリ。

でもごめん、それでも佳祐と居たいんだ。


どうしても好きなの。


ごめんね。
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