ピンキーリング
「昨日どうだったの?」

身を乗り出して聞く あたしと姫乃


「えっとね『同じ部活の島田千湖です。今田君にアドレス教えてもらいました。これからメールしてもいーですか?』ってメールしたの。」

「うんうん」

「そしたら『よろしく、てか俺島田さんのことわかるよ』ってきてー『呼び捨てでいいです』って送ったら『俺も銀先輩でいーから』って感じ。」

「やばいね・・・」

「かなりいい感じじゃん!」


「そーかな?」


「で?」


「あっあのねずっとメールしてたら『メール面倒だから会って話したくない?』てきて、はいって送ったら『明日の昼休み中庭集合ね!』ってきた!」



「千湖も姫乃もずるいー!!」



「・・・沙耶菜ごめん!」






「えー?」

さっきメールしてて
姫乃はお昼ご飯を江崎先輩と食べることになったらしい


千湖も姫乃もどっか行っちゃったら
あたしお昼ご飯・・・1人で食べなきゃいけないの?



「沙耶菜ー姫乃ー安心して」


はぁ?安心なんてできないよ



キーンコーンカーンコーン



タイミング悪くチャイムがなった

「詳しくは次の休み時間ね」

と言って自分の席に着く千湖



「どうすんのー?」

とりあえずあたしも席に着いて
寝ないよう必死に授業を受けた
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