ピンキーリング

「あ・・・存在忘れてた」

「バカ大志、何やってんだよ・・・」

そいつの友達らしき人はあたしを見た途端、頭を下げてきた


「こいつ悪気ねーから!」

「?」

「ただ・・・入学式んとき、あんたに惚れただけだから!」


「ばっばかやろっ!誰がこんなガキ・・・」



そいつは頭を抱えてしゃがみこんだ
悪い人じゃないんだよね


「沙耶に惚れんのは勝手だけど、名札は返せ」


その言葉を聞いて、そいつはあたしの前に来た


「・・・わりぃーな」

「ううん、ありがとう!」

「惚れてなんかねーからな」

「分かったぁ」


そいつが笑顔になったから、あたしも笑顔になった



その瞬間
あたしはそいつに腕を引っ張られた

そして








「これで諦めてやるよっ」
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