この想いを君に… −あの場所へ−
「パパ、ママ」



二人の部屋をコッソリと訪れる。

むっちゃんや他の2人がいない時の方がいい。

「どうしたの?」

パパもママもまだ寝てない。

「高校の事なんだけど…」



「気を使わなくても行きたい所に行けばいいよ」



いきなりパパに言われて私は戸惑う。

どうしてわかったの?



「むっちゃんの学校がいいなら行けばいいよ。
隆道の子供も今年入学だろ?」



私の顔が赤くなる。



「誰かに聞いたの?智道くんの事???」
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