うちの兄弟★
まっ・・・まさかよね??
『はぁ~~~っ、雅人っ~~~』
『・・・っ名前っ、呼ぶなっ』
今、今雅人って・・・言ったよね??
どうしよ。
雅人さんなの??
本当に雅人さんなの?!
私は少しだけトイレを覗いて息をのんだ。
そこには、まぎれもなくあの優しく雅人さんの姿があった。
綺麗なギャル系の女の子をだき、行為に及んでいたのだ。
私は無我夢中で教室へ戻り、体調が悪いからと今日は帰らせてもらった。
・・・。
帰り道、私の目からは何故か涙が流れていた。
まさか、まさか雅人さんが・・・。
勇作はこのことを言いたかったのかな。
だけど今はそんなことどうでもいい。
どうしてだろう、こんなに空しいのは。
雅人さん、別に私の彼氏なわけじゃないじゃない・・・。
どうして、私が泣いてるのよ・・・。
雅人さんに裏切られたようで、涙が止まらなかった。