うちの兄弟★
私はアキちゃんの案内で、よく行くカラオケ屋へやってきた。
メンバーは私を含む4人で、相手は隣りの男子校の生徒達だった。
いつも家で、普通よりは数倍カッコいい兄弟達を見ているせいか、ずば抜けて興味を惹かれるような人はいなかった。
「どうどう??あの右から2番目の子とか、雰囲気雅人先輩そっくりじゃんっ!!」
「えっ?!」
・・・ヤダ。
過剰に雅人さんの名前に反応してしまう。
そりゃ、あの人、悪くはないけど、雅人さんと比べちゃダメだよ・・・。
って何言ってんだろ私・・・。
今日は雅人さんを忘れにきたんだから・・・。
私が色々考えていると、ふと視線を感じた。
視線に方をむくと・・・さっきアキちゃんが雅人さんに似ているといった人が、ずっと私を見つめていたのだ。
「わっ・・・私お手洗いに・・・っ」
何とかこの空気から逃げる事ができたが、こんなので大丈夫なのか?!私。