うちの兄弟★
《 ★1話★ 》
 それは次の日、晴彦さんの家へ越してからのお話。

 「・・・・・・・」

私は『竹下』と書いた表札のかかった家のまえで、立ち尽くした。

 「祐樹~。本当にごめんね~。実は、晴彦さん、大きな会社の一人息子さんなの~」

・・・。大きな大きなお屋敷。どこかのお城にでも迷い込んだかと思うくらいきれいなお庭。まさに女の子の憧れの家~!!

 「びっくりさせっちゃって、ごめんよ~。も~、静子さんが言ってないのが悪いんだぞ~」

 「だって~。ごめんなさい?晴彦さんっ」

 「良いんだよ~。このおっちょこちょいめっ~」

いちゃいちゃせんでくれ。


と、それにしても豪華だな~。執事さんとかメイドさんとか、本当にいらっしゃるし・・・。

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