振り返ると私の頭ひとつ分上にハルキの顔。



私の手から写真とやらを強引に奪うと、



そのまま写真をそっと伏せた。



『…ハルキ、怒っているのか?』



一瞬の間。


何かを堪えるかのような一瞬だと思った。



その一瞬が過ぎ去ると、


ハルキはいつもどおり少し悲しげに微笑んで言った。


『仕事終わったよ。


R、何しようか』




< 16 / 43 >

この作品をシェア

pagetop