ガンバレ ヒカル!!

「ごめん!ヒカル」



あまりに唐突に起こった出来事にびっくりしたアタシは、



「………」



何も言うことができず、ただ頭を下げる健ちゃんの頭を見つめる事しかできなかった。



「ヒカル…、あの日の夜ここに来たよな?」



あの日の夜ってあの時しかないよね…。



「来たよ…。健ちゃん、聞いてもいい?」


「うん…」


「あの日、何してたの?」



ちゃんと健ちゃんの口から真実を聞かなきゃ。



廉さんに言われたもん。



逃げてちゃ始まりも終わりもないって。



アタシはもう逃げない。



.
< 58 / 222 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop