ガンバレ ヒカル!!
「ごめん!ヒカル」
あまりに唐突に起こった出来事にびっくりしたアタシは、
「………」
何も言うことができず、ただ頭を下げる健ちゃんの頭を見つめる事しかできなかった。
「ヒカル…、あの日の夜ここに来たよな?」
あの日の夜ってあの時しかないよね…。
「来たよ…。健ちゃん、聞いてもいい?」
「うん…」
「あの日、何してたの?」
ちゃんと健ちゃんの口から真実を聞かなきゃ。
廉さんに言われたもん。
逃げてちゃ始まりも終わりもないって。
アタシはもう逃げない。
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