ガンバレ ヒカル!!

海の駐車場から砂浜までたくさんの荷物を抱えて歩いていると、早くもバーベキューの準備をしてる男性陣たちが見えてきた。



そこには廉さんの姿も。



まだ昨日の今日の出来事だから、アタシはちょっと緊張してる。



「廉、早くからすまないな。助かるよ」


「いえいえ」



そんな店長と廉さんのやりとりを見てると、一瞬だけ廉さんと目が合った。



思わず目をそらしてしまったから、また廉さんに『おはよう』が言えていない。



昨日のお礼も言いたいし。



今、廉さんのそばに行くべきか、別の準備をするべきなのか。



しかし、アタシにはまだそんな勇気がなかった。



ドックドクいってる胸の鼓動を隠すように、雪菜さんと一緒に食材の準備へとかかった。




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