運命の歯車-不思議の国のアイツ-
「大丈夫か、コウ?」
ジンが、顔中傷だらけのコウを心配そうに見た。
「はい。大丈夫です。」
ジンに笑顔で答えるコウ。
「ところで、ガンダムって何だ?」
ジンが、コウに聞いた。
「えっ、いや、助けが来たって意味で・・・すいません。」
コウは、ジンに聞かれていたのが恥ずかしくなって、少し顔を赤めながら答えた。
「コウ、間違えんなよ。俺は、ガンダムじゃねぇ!・・・ガンダムダブルオーだ!!」
胸を張って宣言するジン。
辺りを冷たい静寂が包む。
「・・・・ジンさん・・・・・」
コウが、悲しげな表情でジンを見た。
「・・・・・・・・・・・赤い彗星シャーの方が、よかったか?」
間違えちゃったかな的なかわいい表情になり、コウに尋ねるジン。