運命の歯車-不思議の国のアイツ-


「どうした?・・・・・そこに立たれると営業妨害だから、何か話があるんなら、中で聞くけど?」



ケーキ屋の店主が、コウをケーキ屋の中へと向かい入れた。



リョウは、進められるままに、店主について歩いていく。



「まぁ、座りなよ。」



店主は、厨房の中までリョウを招き入れて、厨房の中にあったイスを勧めた。



「失礼します。」



礼儀正しく、リョウは、イスに腰を下ろす。



「それで、何か用?」



再び店主が尋ねた。



「・・・あの・・・俺を、この店で雇ってもらえませんか?」



リョウは、思い切って言ってみた。



「・・・・いや、・・・今は、アルバイト募集してないんだけどな。」



すまなそうに答える店主。

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