運命の歯車-不思議の国のアイツ-
シトシトシト・・・・・。
まるで今のアヤの気持ちを代弁するかのように、外は、雨が降っていた。
アヤの顔は、あっという間に、雨で濡らされた。
アヤの顔を伝う雨。
その雨の一筋が、アヤの口元に流れ、そして、アヤの口の中へと入ってきた。
アヤの口の中に入ってきた雨は、なぜか少ししょっぱかった。
アヤは、雨に濡れながら、ゆっくりと歩き出す。
いつもの家へと向かって。
そして、これ以降、アヤの姿を中学校で見ることは、なかった。