運命の歯車-不思議の国のアイツ-
昼間は、日曜日には、もってこいのいい天気だったが、夕方から小雨がパラツキ、そして、夜、9時を回った今では、完全に雨になっていた。
ただ、幸いなことに、日曜日の夜の雨ということもあり、街中の交通量は、格段に普段より少なくなっていた。
しかも、余程の大事件がない限りは、雨の日は、警察の検問がない。
これは、コウにとって非常に幸運なことだった。
今から、紅蓮の集会に乗り込もうというのに、その前に警察に捕まってしまっては、元も子もなかった。
コウやジュンやレイジ達は、今、コウ達の街の端にある廃れたボーリング場の駐車場に集まっていた。
そこは、主要の国道から外れた県道の側に立っており、すでに潰れてしまっていて、大人数がなるべく人目つかずに集まるには、もってこいの場所だった。
特に今日は、雨も降っていて、夜9時を過ぎた県道の交通量もかなり少なくなっており、他の人に見られて、警察に通報される心配も少なくなっていた。
ただ、当然、まばらだが、周辺に家はあるので、そこに気付かれないようにするために、バイクのエンジンは切っていた。