swallotail-アゲハ-【完】
「大樹ーーーーー!!!」
アジトへ足を踏み入れると般若が数人。
もちろん大樹は居た。
「アゲちゃ~~ん!!どったのぉ?もう動いていいんだぁ~~!!」
どうやら私が病院に居た事も知ってる様。
「可哀想に・・・春ちゃんの大事なモノ無くなっちゃったのぉ?」
私を挑発する大樹。
「借りを返しに来た。有り難く受け取れ!!」
不気味な笑い顔。
耳に障る声。
私は一生コイツの事を忘れる事はない。
「1人で来たんだ~~。凄いねぇ!!そんなに俺にやられたいんだぁ!へっへ」
「やられるのはお前だ!!」
勢い良く大樹に向かってく。
他の般若に邪魔されても大樹だけ目掛けて。
どれだけ殴っても殴っても私の痛みは消えない。
どれだけ殴られても殴られても大樹は痛みを感じてない。
私の心の痛み・・・
アナタの痛み・・・
何しても味合わせてやる事は出来ない?
「威勢だけは立派なのにねぇ・・・。1人で片付くなんてそんな甘い話はないよねぇ」
!!!
「ゴホゴホッ」
「ココにはもう大事なモノ。無いでしょぉ?」