I ─アイ─
あの事件からしばらく経った。
退院したお母さんと、いつも通りの日々を過ごしている。
やっぱりあたしは、世界一幸せだ。
今のところ、家事は食事以外、全て頑張っている。
ご飯を作るのは、まだ早い。
危ないし、毎日レトルトはいやよ。
そうお母さんに笑われたから。
『お母さんは大丈夫だから』
『心配かけてごめんなさい』
『ありがとう、奈々』
『世界一大好きよ。愛してる』
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