I ─アイ─

あの事件からしばらく経った。

退院したお母さんと、いつも通りの日々を過ごしている。


やっぱりあたしは、世界一幸せだ。



今のところ、家事は食事以外、全て頑張っている。


ご飯を作るのは、まだ早い。

危ないし、毎日レトルトはいやよ。

そうお母さんに笑われたから。

『お母さんは大丈夫だから』

『心配かけてごめんなさい』

『ありがとう、奈々』





『世界一大好きよ。愛してる』



_____
< 16 / 43 >

この作品をシェア

pagetop