桜の雨~誓い 次世代編~
手紙
さくらは、部屋に帰って
圭吾の遺した
手紙を読んでいた。
『愛する娘、さくらへ。』
そんな書き出しで始まる手紙は、
便箋三枚にも及んでいた。
『君がこの手紙を読む頃、
僕はこの世に居ないかもしれない。
だから、伝えておきたい事を
今のうちに書いておく。
迷ったり、くじけそうになったら
必ずこれを読むんだよ。
僕はいつでもここに居るから。
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