制服のニオイは恋の予感
「歩くの遅ぇぞ」


「大貴はコンパス長いから…先行ってて」


いつもと同じ通学路が今日は歩く度にドキドキする


「一緒に行かねぇの?」


「う、うん…恥ずかしいから」


「じゃあしばらくは様子見ながらって感じな!」


大貴はいつもと変わらず照れた素振りも見せずに歩いて行った


見慣れた後ろ姿が目に入る


これでいつもと同じ朝が始まった





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