放送室の君。
「すれ違ってただけだった」

そう、君は放送室で報告してくれた。

「よかったね」

「おぅ!……あとさ、」

「何?」

「何で泣いたの?」

ねぇ、彼女さん。

私はあの時我慢したから

これくらい、許してね?

「だって…好きだから」

どうせ、答えは決まってるし

後一週間で私達はきっと

二度と会うことは無くなるのだから。

「答えはいらないよ。

ただ一つ、約束して」
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