世の中にはモノがたくさんいる
「己のバカさ加減を恨め!」

そう言ってマカはハズミから箱を取り上げ、ソウマに渡した。

「あっ、そうだ。マカに報告が…」

マミヤは例の男性のことをマカに告げた。

しかしマカは無表情でイスに座り、ミルクティ―を飲んだ。

「―ほおっておけ」

「えっ、でも…」

「やっぱな」

ハズミはやっぱりというように、肩を竦めた。

「そんなのは世の中にうじゃうじゃいるんだ。いちいち相手にしてたら、キリが無い」

「でも人に害を…」

「それもよくあることだ。―まっ、私の付近で暴れたら話は違うがな」


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