世の中にはモノがたくさんいる
「そうですね。でもご安心を。あのコは害あるモノではありませんので」

「でしょうね。そう感じなかったんで」

「今度来た時、ちゃんと挨拶をさせますね」

「はい、楽しみにしています」

1人、話に加われないマミヤを見て、青年はゆっくり微笑んだ。

「この家には座敷童がいるんですよ」

「はあ…」

「だから栄えるんですけどね。今度ご紹介させてください。きっとあのコも喜びますから」

「…分かりました」

そして2人は青年の家から出た。
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