世の中にはモノがたくさんいる
「…さすがソウマさんの知り合い。普通じゃないところが頷けてしまう」

「類は友を呼ぶってね。まっ、悪い人じゃなさそうだし、いいんじゃない」

帰り道は来た道とは違う道。

歩いている途中で、2人はふと歩みを止めた。

そして険しい表情で、道の奥を見る。

「…んでだ。何でだよぉ」

暗く重い声が、こちらに響いてくる。

頬が痩せこけ、ボロボロのスーツを着た若い男性だ。

ところどころ、体には傷があり、スーツにも血が滲んでいた。

「何でオレがっ、オレが何でっ…」

ブツブツ言いながら、二人の間を通って歩いていく。

―その先に、3人の女子高校生がいた。
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