初想〜はつこい〜


観覧車から出て来た2人をみて待っていたのは不機嫌そうな4人の男の顔だった。


「もぉ!!なんで2人とも逃げるのさぁ!!!」


希空が頬を膨らませながら詩音に詰めよった


「ご…ごめんね。」


詩音はしゅんとうなだれる


「………すっきりした顔をしているな。」


ぽつりと敬浩が呟く


「へぇ!?そ…そんな事ないよ…」


あきらかに動揺する詩音をしりめに


「で…?なにがあったわけ??」


にやにやしながら翔が晴の片に手を回した


「るっせっ!!関係ねぇだろ」


フイッ と晴が顔をそらす


「もしかして…俺の詩音に手を……??」


信じられない という目で見る愁


「だぁーうるせーー!!!!」



晴が珍しく絶叫した



< 122 / 136 >

この作品をシェア

pagetop