初想〜はつこい〜


「俺はお前を手放したくない!!!」


私は一ノ瀬君の気持ちを知って胸がいっぱいになった


「ありがとう…一ノ瀬君…」


「っ……!!好きだ…好きなんだ…誰よりもずっと前から…」


強い力で私を締め付けた


「うん…。私も…好きだよ。ずっと…前からね…」


「詩音っ…!!!
俺はずっとずっとお前が好きだ。

たとえお前が俺を嫌いになっても手放さねぇ…

それでも…それでもお前は……」


苦しそうな顔で私を見た


「……うん。
私はずっと一ノ瀬君が1番だよ
昔も今も未来も…ずっとね……」


「いいのかよ…お前が嫌になっても逃がせねぇぞ」


「望むところだよ!!!」


私はガッツポーズをした


「そうかよ」


一ノ瀬君がやっと笑った


つられて私も笑った




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