とんでも腐敵☆パートナー
『なにそれ。まだしばらく来れないってこと?』
 
「うん、行けそうにない。だから悪いけど、二人で行ってくれる?」
 
『え?』
 
 祥子の声が強張った。
 
「映画は高地さんと二人で観に行ってー。あたし達は適当にお茶でもして帰ることになっちゃった。朽木さんが『気がそがれた。帰る』とか言い出してさ。もーしょうがない人だよね」
 
 ふ……全ての責任は朽木さんになすりつけた!
 
 ま、いかにも朽木さんが言いそうなことだしね。
 
『ちょっと待ちなグリコ! 私にこの軟派オトコと二人で映画観ろっての!?』
 
「ついでにいっぱいタカっちゃいなよ祥子。じゃあねー」
 
 返事も待たずに通話を切る。
 
 ふふっ…………。
 
 後がすっげー怖い。ガクブル。
 
 フォローよろしく頼むよ高地さん!
 
「さて、じゃあ尾行開始ですね。行きましょうはいじ……いやお兄ちゃん!」
 
 スチャッと眼鏡を装着。
 後ろに立つ拝島さんを振り返りつつ勢い勇んで言う。
 
 拝島さんは二本指をピッと額に当てるお茶目な仕草で応じてくれて。
 
「らじゃっ、栗男!」
 
 いやもうちょっと捻ろうよお兄ちゃん。
 
 
 
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