とんでも腐敵☆パートナー
 祥子の様子からして、結構楽しんだに違いない。ボケとツッコミが絶妙だったし、お話も最後は泣けて面白かった。
 
「祥子ちゃん、可笑しかったら我慢せず笑っていいんだよ」
 
 高地さんが無関心を装う祥子から笑顔を引き出そうと明るく語りかける。
 
 あたしも笑いたい時は笑えばいいと思うんだけど、何故か祥子は自分の感情を外に表そうとしないんだよね。弱みを見せることになるとか思ってるんだろうか。
 
「べっ、別に可笑しくなんか」
 
 ここでもまた意地を張る祥子。
 
「え~~だって面白かったでしょ? 肩を震わせてたじゃん。思いっきり笑っちゃった方が気持ちいいよー」
 
「だから可笑しくなんかなかったわよ!」
 
 バキッ!
 
 振り返りつつ放たれた祥子の照れ混じりの右ストレート。高地さんの頬を的確に捉え、50センチは吹っ飛ばした。
 
 どんだけぇ~。
 
「い、いたひ……」と頬を押さえる高地さんを置いて、祥子はスタスタと先に行く。
 
 慌てて後を追いだす高地さんに続いてあたし達も移動を開始した。
 
 
 
 
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