赤と黄色と緑と【季節短編】
「ごめんなさい!」
女の子は必死に謝ってくる。
そうか……この子、今日退院するんだよな。
「大丈夫だから安心しとけ。退院おめでとう」
俺はニカッと笑った。
決して無理した笑いじゃない。
本当に心から笑ったんだ。
あんなに明るい笑顔で言ったこの子を俺も祝ってやりたくなったからだ。
「ありがとう!お兄ちゃんも早く病気直してね」
「ああ」
女の子はとても嬉しそうだった。
よかったな……
俺はそんな笑顔を見て思う。