君が見る世界、僕の見た世界
*Side Reki*
進学の資料を探すために資料室に篭ってにいた。
「ないな…。やっぱ、そっち系に進む奴いねーのか…」
俺が目指すのは音楽の専門学校。
でも、この学校の教師連中は「音楽なんて!」って感じの否定派ばっかりだ。
俺のバンド活動も、持ち物も、服装にも文句ばっかり。
つーか、目ェ付けられてる?
そのために資料なんてない。
「南条、音楽なんざ辞めて、勉強しろ。べ・ん・きょ・う!」
「やーだーね」
JOKERSのみんなはそれぞれ別々の道に進む。
俺は音楽専門学校希望で、輝は彼女と一緒に普通の大学だし、優希は音楽専門学校だけど俺とは別で。
梓奈はまだ高1だし。
「…琉偉は、どうすんのかなぁ…」
ポケットの携帯を開き、電話帳を見る。
Ruyではなく、若桜琉偉と登録された名前。
「やめとこ」
スタジオかも知んないし。
「あー、他の方法で調べるか」
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